【息子に負けた牝母(おんな)たち】甘えん母
<あらすじ>
主婦である北原祥子(きたはらしょうこ)は悩んでいた。
その理由は大学浪人中の息子にある。
ある日、祥子が洗濯物をたたんでいると、息子の足音が近づいてきた。
ふいと目をやって息子の姿を確認した祥子は、深いため息をつく。
「アンタねぇ…『また』なの?」
息子は下半身を露出させていた。
織江智美(おりえさとみ)はいわゆる『教育ママ』というやつだ。
その性格が災いしてか、既に夫とは離婚済み。
たった一人の家族となった一人息子を立派な大人に育てることが智美の生きる意味であった。
「立派なお仕事につくためには、遊んでる暇なんてないのよ!」
ある日、従順だったはずの息子が智美に対して反発を起こす。
その日から、二人の関係性は逆転してしまうのだった。
金城京子(きんじょうきょうこ)は思い出に浸っていた。
「母ちゃんに腕相撲で勝てないんじゃ、まだまだ大人とは認められないね」
息子との微笑ましいやり取りを思い出して、京子の頬がにやける。
息子も成長し、腕相撲なんてやらなくなって久しくなったある時。
京子は、息子から腕力任せに壁に押し付けられていた。
ジェシカ・ダイドーという名の新しい母親との関係性に、息子は悩んでいた。
「ごはん、ジュンビできましたから、たべてください」
流暢な日本語で優しく語りかけてくるジェシカ。
ジェシカの魅力に悶々とする息子はたまらず家を飛び出していく。
そんな息子に、とある友はこう語った。
「何を悩むことがある? 望むことを、望むままにやればいい」
覚悟を決めた息子。
何も知らないジェシカは、穏やかに息子の帰りを待つ。
杉谷ひまり(すぎやひまり)の目の前で大学生である最愛の息子がため息をついていた。
どうも話を聞くと、またしても彼女に振られたという。
ひまりは首をかしげる。
どうして、こんなにも魅力的な息子が振られてしまうのだろう?
ともあれ、落ち込む息子を慰めるために、ひまりはいつものようににっこり笑って手招きをした。
「ほら、ぎゅ〜ってしよ? いつもみたいに、慰めてあげる」
5つの家庭の母と子の関係を覗き見る
ママ×息子のオムニバスストーリー
基本CG枚数 27枚
総枚数 174枚
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